大衆表現に敗退した企業シム

SLドリーマー

2008年05月01日 23:31


企業が成功するには素人のクリエーターと組む。


http://echoo.yubitoma.or.jp/weblog/h-yamazaki/ym/20080430/

記事抜粋

フランスのロレアルなどはシムなど持たないでセカンドライフのお店を代理店に使い、
素人のクリエーターと組んで十分成功しています。


★ 主婦や学生の大衆表現に敗れて敗退した企業シム

 面白いのはこのようなセカンドライフの私有財産制度によって解き放たれた参加者の創造性や想像性が、進出企業のマーケティングを上回り、それにX印(ばってん)を付けた点でしょう。その結果、多くの企業が「セカンドライフはマーケティングに無用」と見なして撤退しました。これはほんとに面白い現象でした。


既にSNSに投稿される音楽や動投稿や写真投稿の中から草の根投稿が一部のプロの作品よりも優れているものが現れている点は読者の皆さんもご存知の通りです。Web2.0のソーシャルメディアの活用は新人やインディーズの登竜門になり始めているわけですね。CGCM(消費者作成コマーシャル)などがその代表例ですが。


我が国でもSNSやネットコミュニティ、携帯電話サービスの中から「素人の書いたヒット小説」がゾクゾク出てきています。

その現象がもっと激しく現れたのが「セカンドライフに進出した企業のマーケティング」でした。3Dでシミュレーションの可能なセカンドライフで企業が展示した「アバター用の衣装や車などの消費財商品」などは、ことごとく主婦や学生が自由にデザインした「アバター用の衣装や車など」に敗れてしまいました。

アメリカンアパレルが撤退したり、GMが撤退した裏にはそう言った事情がありました。確かにプロによる商品のデザインは工場における実際のもの作りに制約される為、どうしても奇抜なデザインは現実社会では難しい面が確かにあります。

でも面白いのは未来の車と銘打った乗り物のイメージ(プロが作成)ですら、主婦や学生が自由にデザインしたものに適わなかったと言う点でしょう。

こうして多くの企業のシムには閑古鳥が鳴きました。
一方、成功した草の根的なショッピンクセンターやクラブは大流行でした。これは企業が大衆表現(CGM)を十分理解できなかった為に他なりません。


何故ならフランスのロレアルなどはシムなど持たないでセカンドライフのお店を代理店に使い、素人のクリエーターと組んで十分成功しています。

セカンドライフの分析